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知っておきたい身体の危険信号

患者数300万人以上 自覚症状が現れない肝臓病

生活習慣病の代表的な疾患

 
1990年以降、急速に増えている糖尿病。厚生労働省の推測では、日本人の約2,210万人が糖尿病、あるいは予備群であるといわれ(2007年調べ)、この20年間で約3倍となっています。
糖尿病には、幼児から15歳以下で発症することが多い1型糖尿病など、生活習慣とあまり関わらないものもありますが、日本人の糖尿病は、95%が食事や運動など生活習慣と関わりの深い2型糖尿病と呼ばれるもので、生活習慣病の代表的な疾患です。
 

糖分の摂り過ぎや運動不足が原因

糖尿病   インスリンは体内で唯一、血糖を下げるホルモンです。正常な人の場合、食事をすると血中のブドウ糖が増え、血糖値はいったん上昇しますが、すぐインスリン分泌が起こり、30分前後で急速に下がります。しかし運動不足などにより、活動で使われる以上に糖分を摂り過ぎた場合、インスリンは余分のブドウ糖を体脂肪として蓄えさせるので、肥満となっていきます。さらに、このまま糖分の摂り過ぎが続くと、多くのインスリンを分泌し続け、膵臓におけるインスリン産生細胞が疲弊して、高血糖が持続する糖尿病になってしまうのです。

高血糖を放置すると3大合併症を招く

高血糖が持続したまま放置されることによって、全身の最小血管に障害が起こります。 目の網膜の血管にコブができ小出血を繰り返して、やがて視野に異常をきたす「網膜症」や、腎臓の糸球体の血管に異常が起こり尿が出なくなる「腎症」、手足のしびれや痛み、顔面神経麻痺などの「神経障害」は、糖尿病の3大合併症として特に注意が必要です。また心筋梗塞や脳梗塞、高脂血症なども糖尿病があると起こりやすいといわれています。  
痛みもなく静かに進行する糖尿病。定期健診を心がけましょう。

糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。「口が渇く」「トイレの回数が増えた」
「急に痩せてきた」はかなり進行した状態です。肥満のほか、中性脂肪、コレステロール値、血圧が高い人は、空腹時と食後2時間の血糖値を医療機関で調べることが早期発見の近道です。

 
 
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