すぎやま病院　健康コラム「関節痛」について

季節の気をつけたい病気や身近な病気について、原因と予防、対策法をご紹介します。
毎日の健康管理にお役立てください。

手足、ひじ、腰、膝などに発生する関節痛。なかでも腰や膝は、仕事で足腰を酷使する人や肥満気味の人にとって、とくにトラブルを招きやすいところです。症状が軽いうちは「そのうち治るだろう」と軽く考えがちですが、放っておいて治ることはなく症状は進行していきます。痛みはどんどん強くなり、やがて関節を動かすたびにギシギシと痛んだり、立っているだけで膝に痛みを感じるようになります。早い段階からケアをすることが大切です。

変形性膝関節症の進行

膝の痛みやトラブルを抱えている人の大半は、加齢とともに関節軟骨がすり減っていく「変形性膝関節症」です。あなたの膝の痛みは、どの段階ですか？

予防と対策

じっくりと温める
関節を温めて慢性の痛みを鎮めます。手軽な方法としては、お風呂にゆっくり浸かり身体の内側からじんわり温まること。足湯もおすすめです。整形外科では電気（低周波・高周波・超音波）、赤外線、レーザー光線を患部に照射します。

ビタミンB群を摂る

肩こり、腰痛などの神経痛には、末梢神経の修復に働きかけるビタミンB１２が効果的です。ビタミンB１、B６も合わせて摂ると神経や筋肉の機能に共同で働きかけます。
★食品で摂るなら★
ビタミンB1:豚肉、うなぎ、玄米、豆類
ビタミンB６：まぐろ、かつお、牛レバー、バナナ
ビタミンB１２：しじみ、あさり、イクラ

適度な運動を習慣づける
症状が軽度であれば、下半身の筋肉を強化して、膝や腰など関節への負荷を少なくすることが大切です。
膝を伸ばしたまま、かかとをゆっくりと10cmあげ、５秒数えておろす